大阪・神戸・姫路などと松山を移動する場合、JRを利用するなら日本旅行が発売している「バリ得松山」がおすすめです。
片道のみ、1人から高速バス+1,000円程度のお得な料金で新幹線+特急列車の普通車指定席を利用でき、大阪~松山間なら高速バスに比べて1時間以上の所要時間短縮も見込めます。
「バリ得松山」の概要
「バリ得松山」は、日本旅行が発売している募集型企画旅行です。関西~松山間で新幹線、特急列車の普通車指定席が利用できます。
また、「ポチッとギフト」という、セブンイレブンで受け取れるドリンクやお菓子なども一つ選ぶことができます。
利用可能列車
新大阪・新神戸・西明石・姫路~岡山:指定の新幹線「こだま」「ひかり」普通車指定席
岡山~松山:特急「しおかぜ」普通車指定席
設定区間・料金
2024年3月31日までの設定区間と料金は以下の通りです。(12月28日~1月4日は()内の料金となります)
松山⇄ | 新大阪 | 新神戸 | 西明石 | 姫路 | |
大人 | 8,300円(9,500円) | 8,000円(9,200円) | 7,800円(9,000円) | 7,300円(8,500円) | |
子ども | 4,250円(4,850円) | 4,100円(4,700円) | 4,000円(4,600円) | 3,750円(4,350円) |
利用方法
大まかな利用方法は、
①公式サイトで出発日、人数、乗車区間などを選択
②選択可能な列車の中から希望の列車を選ぶ
③ポチッとギフトを選ぶ
④日本旅行の会員ならログイン、そうでないなら会員登録もしくはゲスト予約(会員登録せずに予約)を選ぶ
⑤名前、住所など必要事項を入力
⑥座席指定をする
⑦カード情報の入力
⑧メールが送られてくる
⑨メールの案内に従ってQRコードを表示して、駅の指定席券売機にかざして受け取り
⑩乗車
という感じです。
ちなみに、会員登録をしておけば必要事項の入力などをいちいちしなくてよくなる(上の手順⑤が不要になる)ので、何度か使う予定のある方は登録しておくといいかもしれません。
また、予約・購入は前日16時まで可能です。ただし、夜23時50分~早朝にかけてはシステムメンテナンスのため予約できないことがあるので注意が必要です。
利用時の注意点
バリ得松山はあくまで旅行商品なので、様々な制約などがあります。注意すべき点を見ていきましょう。
受付はオンラインのみ
日本旅行の公式サイトからのみ予約できます。電話や窓口での受付はありません。
公式サイトはこちらです↓
支払いはクレジットカード・旅行券のみ
支払いはクレジットカード、日本旅行ギフトカード、ドリーム旅行カードのみ可能です。
また、旅行代表者本人名義のカードのみ利用できます。ただし発行されるJRのきっぷには名前などは書かれていないので、旅行者の名前をカードの名義人にしておけば他人のカードでも使えないことはないです。グレーゾーンではあると思いますが…
駅の指定席券売機で受け取りが必要
きっぷは乗車前に駅の指定席券売機で受け取る必要があります。乗車日が近づくと、メールが送られてきてQRコードを発行できるようになるので、それを指定席券売機にかざせばOKです。
指定席券売機が混雑することもあるかもしれないので、少し早めに駅に行くようにしましょう。
乗り遅れたら後続列車には乗車できない
普通のJRのきっぷなら、指定した列車に乗り遅れても後続の列車の自由席には乗車できます。しかし、バリ得松山では乗り遅れてしまったら自由席であっても後続の列車には乗車できません。
バリ得松山のメリット
バリ得松山のメリット・デメリットも確認してみましょう。まずはメリットからです。
安い!
次の「高速バスとの比較」の項目で詳しく述べますが、正規運賃より3,000円ほども安く利用できます。
1人から利用できる
バリ得松山は、1人から利用することができます。
西日本地域のお得なきっぷは2人以上でしか利用できないものが多いので、1人でも使えるバリ得松山はありがたい存在です。
ネットから座席指定ができる
こういったプランでは珍しく、申込みの最後のほうで座席指定をすることができます。
窓側・通路側の指定だけでなく、シートマップから好きな席を選択することも可能です。これは非常にありがたいです。
新大阪・新神戸からの利用なら近隣の駅から利用できる
実際に松山→新神戸で利用したところ、きっぷは「松山→神戸市内」で発行されました。そのため、新大阪の場合も、「大阪市内」となる可能性が高そうです。
これの何がメリットかというと、新大阪や新神戸から新幹線に乗る前に、JRが指定している大阪市内や神戸市内の駅から在来線を利用できるからです。
例えば、天王寺駅できっぷを発券し、そこからそのきっぷを利用して新大阪まで追加料金なしで行けるということです。逆も同じです。
新大阪や新神戸の駅から離れているところに住んでいる人にとっては便利ですね。(ただし三ノ宮~新神戸間は地下鉄の料金を払う必要があります。)
バリ得松山のデメリット
続いてデメリットです。
きっぷに制約が多い
バリ得松山では途中下車ができません。また、注意点の項目でも説明したように、乗り遅れた場合はそのきっぷは完全に無効になってしまいます。
しかし、安くなっている分ある程度制約がかかってしまうのは仕方ないことでしょう。
支払方法が限られている
支払い方法がクレジットカード、旅行券に限られるため、カードを持っていない人にとっては利用しにくいです。
他のきっぷのほうが安いことも
例えば、松山から神戸、大阪まで往復する場合、2人以上ならJR四国が発売しているお得なきっぷ「神戸こだま指定席往復きっぷ」「大阪こだま指定席往復きっぷ」のほうが安くなります。
関西から松山方面へのお得なきっぷはあまりないため大阪・神戸から松山へ行く場合はバリ得松山が最もお得かと思いますが、松山から関西方面へと行く場合はお得なきっぷがあったりします。
大阪こだま指定席往復きっぷについては次のページで紹介しています。
また、宿泊もするのならパック旅行にしたほうが安いこともあります。
高速バスなどと比較
バリ得松山がどれくらいお得なのか、高速バスなどと比較してみます。
料金(大人)
松山⇄ | 新神戸 | 新大阪 | |
バリ得松山 | 8,000円(9,200円) | 8,300円(9,500円) | |
JR正規料金(自由席) | 11,660円 | 12,210円 | |
高速バス | 7,000円※ | 7,500円 |
※高速バスは新神戸ではなく神戸三宮までです。
※バリ得松山の()内は繁忙期の料金です。
※2023年11月24日時点
料金では高速バスのほうが1,000円ほど安いです。しかし、バリ得松山では先にも述べたように、新幹線の駅から市内の駅までタダで行けるというメリットがあります。
また次に紹介しますが、所要時間も高速バスに比べて短くなります。それらを考慮に入れると、高速バス+1,000円の価値は大いにあると言えるでしょう。
ただし、繁忙期はバリ得松山は少し高くなってしまうので、別の手段を考えたほうがよいかもしれません。
余談ですが、バリ得松山はここ2,3年でかなり値上がりしており、以前ほどのお得感はなくなってきた感じはします。それでも十分に安いんですけどね…
所要時間
松山⇄ | 新神戸 | 新大阪 | |
バリ得松山 | 4時間~4時間半程度 | 4時間~4時間半程度 | |
特急+新幹線(のぞみ) | 3時間30分程度 | 3時間40分程度 | |
高速バス | 4時間半程度 | 5時間半~6時間程度 |
バリ得松山では、指定の「ひかり」「こだま」号しか利用できないため、「のぞみ」号を利用するよりはやや時間がかかります。また、乗り継ぎの時間などによって、所要時間に幅があります。
ただし、4時間を切る場合もあるので、だいたい上記の時間に収まると思います。
松山~神戸では高速バスともあまり差はないですが、大阪なら1時間以上の差が出ています。
宿泊するならパック旅行もおすすめ
往復で宿泊の予定もあるのなら、JR+宿泊がセットになったプランもおすすめです。
上記サイトから予約できるプランなら、のぞみ号も利用できるため所要時間も短くなります。
ただし、往復でバリ得松山を利用して、ホテルは別でとったほうが安い場合もあると思うので一度検索してみてください。
まとめ バリ得松山はかなりお得!
ここまで、バリ得松山について詳しく見てきました。
バリ得松山は高速バスとあまり変わらない値段で利用でき、なおかつ新幹線を使えるので所要時間は短くなります。また、一人から、片道から利用できるのも大きなメリットです。
関西地方と松山を移動する際にはぜひ、選択肢に入れてみてください。
バリ得松山についての詳細・予約はこちらです↓
日本旅行「バリ得松山」の予約サイトへ
読んでくださってありがとうございました!
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