2021年9月、アイベックスエアラインズの新千歳~松山便に搭乗した時の記録。
アイベックスエアラインズによる新千歳~松山便の運行は2018年に始まり、コロナの影響を受けて2020年10月から運休していたものの、夏休みの需要を見据えて2021年7月~11月まで復活することとなったようだ。
今回はアイベックスの「秋を先取りセール」期間中であり、7日前までの購入で9,770円と1万円を切る破格の運賃で利用することができた。ジェットスターで千歳→成田→松山と乗り継ぐよりも安く済むうえに、サービスも充実していて快適な旅であった。
だが、天気が悪かったため景色はいまいちで、途中で日が暮れてしまったので写真もうまく撮れなかった。後日逆区間で利用した時は天気も良く素晴らしい景色を楽しめたので、そちらの旅行記のほうが楽しんでいただけるかもしれない。
ジェットスターを利用して千歳→成田→松山と乗り継いだ時の搭乗記はこちら。
搭乗まで
搭乗する新千歳発松山行きは16時50分発。
アイベックスエアラインズの保安検査場は出発ロビーの中央付近にあり、JRを降りてエスカレーターを上がっていくとすぐにたどり着ける。
ジェットスターなどでは端まで歩いて行かなければならないので、これは便利だと思っていると…
搭乗口は2番。つまり空港の端。
結局歩かなければならないのか、と突っ込みを入れながら歩くこと3, 4分、搭乗口に到着。
機材はボンバルディアのCRJ700。これを日本国内で所有しているのはアイベックスだけらしい。
この写真では分かりにくいが、エンジンが主翼ではなく後ろについている。なかなか見かけないタイプだ。
新千歳→松山搭乗記
出発15分ほど前から搭乗が開始され、機内へ。
バスで飛行機の近くまで移動しての搭乗が多いと聞いていたが、ボーディングブリッジを通っての搭乗だった。
座席は2列×2列、定員70名の小さな飛行機。天井もかなり低い。
足元は窮屈ではなくそこそこゆったり。
座席は8列目。
LCCのように窓がずれていることもなく、視界は良好。
16時40分、定刻10分前ながらも全員がそろったということで出発する。
乗客は10人ほど。果たして採算は取れているのかと不安になるような乗車率だ。
ボーディングブリッジが離れていったかと思うと、機体はそのまま前に動き出し、ぐるっと回って滑走路へ。普通は後ろに下がってから滑走路に向かうはずなので、少し驚いた。
今回は南に向けて離陸。ということで進行方向右側にターミナルが見える。
16時49分、松山空港へ向けて離陸。
左下に見えている文字は「NEW CHITOSE AIRPORT」の一部。なぜかいつも逆側に向けて離陸していたので、こんな文字があることは知らなかった。
千歳周辺。雲が多いので景色はあまり期待できなさそう。
中央辺りに大量のタンクが見える。
石油の備蓄基地のようだ。
鵡川・日高方面の海岸線を見ながら太平洋へ。
太平洋に出た。空は早くもオレンジ色になってきている。
ほどなく機体は雲の上へ。
少しの間、雲の真上を通ったので雲の上を走っているような感覚に。
機内では気仙沼市の紹介パンフレットのようなものが配られた。
アイベックスエアラインズは気仙沼市と包括連携協定を締結していて、抽選で仙台への航空券や気仙沼の名産品などが当たるキャンペーンも実施しているそうだ。
続いてドリンクサービスが。
アップルジュースと緑茶の2択で、最初にCAさんが全員の希望を聞いて回り、ワゴンは使わずお盆に載せて持ってきてくれるスタイル。
おそらくカップに描かれているのは動物のアイベックス。けっこうかわいい。
機体は相変わらず雲の上。
画質が悪く見にくいが、逆行きの飛行機とすれ違った。
形的にプライベートジェットみたいな感じがした。
少しずつオレンジ色が濃くなっていく。
そして空の青色も薄まり、暗くなっていく。
離陸してから約1時間、18時ごろにほぼ真っ暗に。
その後は雲が少なくなり、夜景が見えるように。
スマホカメラではなかなかうまく撮れず、映り込みも激しい見にくい写真ですみません…
離陸から1時間半ほどたった地点の夜景。
果たしてどこを飛んでいるのやら、という感じだったが後からよく見てみると中央の島は淡路島、そしてその左に明石海峡大橋がものすごくうっすらと見える。
ということでここは姫路上空辺り、奥に見えているのは大阪湾のようだ。
5分ほどすると、松山空港に向けて降下を開始したとのアナウンスが。この先もちらちらと夜景が見えていたものの、どこを飛んでいるのか分からないのと写真がうまく撮れないのとで撮影は中断。
昼間に通りたかった…
さらに30分ほど飛んで、松山空港へ。
後から写真をじっくり見て想像するに、飛行ルートは日本海沿いを通り、兵庫県北部あたりで進路を変え中国地方を縦断して、その後は瀬戸内海沿いに松山へ、というルートだったようだ。
18時49分、松山空港に着陸。定刻では19時10分到着予定だったので、20分ほど早い到着となった。
着陸はなかなか荒く、しかも体が前につんのめるほどの急ブレーキだった。というわけで写真はブレブレ。
小型機だからこんなものなのか、それとも操縦の問題なのか…
ボーディングブリッジが取り付けられ、飛行機を降りる。
エンジンが後ろについている飛行機は昔のもの、というイメージが強く、最近ではなかなか見ることができないので新鮮な感じだった。
感想
新千歳から松山まで、およそ2時間10分のフライトだった。
前半1時間は雲の上、後半1時間は暗くて景色が良く分からなかったのもあってか2時間というのは少し長く感じたが、乗り継ぎがないというのは本当に楽だった。
さらに、手荷物などのサービスもANAやJALと同等クラスとなっている。これで成田乗り継ぎのジェットスターより安いなんて、こちらを使わない手はない。
ただし、今回はセール期間中だったため7日前までの購入で1万円未満という破格の価格でチケットを手に入れることができたが、普段はそこまで安くはないようだ。
また、今のところは新千歳~松山便は2021年11月30日までの運行となっており、その先がどうなるかは分からない。その点も注意が必要だ。
それでもセールを利用すれば非常にお得に、楽に千歳~松山間を移動できるので、この区間を移動するときにはぜひアイベックスエアラインズの利用を検討してみてはいかがだろうか。
アイベックスエアラインズの公式サイトはこちら。
アイベックスエアラインズで逆区間、松山→新千歳を利用した時の記録はこちら。
アイベックスエアラインズが利用できない場合、新千歳~松山間を安く移動するならジェットスターがおすすめだ。成田で乗り継ぎが必要になり、手荷物の制限などもあるものの、安く移動することが可能だ。
実際に新千歳~成田~松山をジェットスターで移動した記録はこちら。
読んでくださってありがとうございました。