函館には市電1日乗車券、函館バス1日乗車券など、観光に使えるお得な乗車券がたくさんあります。
その中でも、市電と函館バスの指定区間が乗り放題となる「市電・函館バス共通1日・2日乗車券」は、街中の観光に便利な市電と、函館山に登ったり函館空港に行ったりできる函館バスの指定利用区域が乗り降り自由の、とてもお得なきっぷです。おすすめのポイントなどを詳しく解説していきます。
2023年4月1日以降は、スマホ型乗車券のみの販売となっています。
市電・函館バス1日・2日乗車券とは
市電・函館バス共通乗車券とは、函館市電と函館バスの指定区間が乗り放題となるお得な乗車券です。1日用と2日用があります。
- 値段
- 1日乗車券:大人1,400円、子ども700円
- 2日乗車券:大人2,400円、子ども1200円
- 発売場所
- WEBアプリ「DohNa!!」(スマホ乗車券のみ発売)
- 支払方法はクレジットカード決済のみ
- 使い方
- WEBアプリ「DohNa!!」にてアカウント登録後、購入
- 利用時にはアプリでチケットを表示し、「改札中」画面を見せる。
- WEBアプリなので、インストールなどは不要(ブラウザで利用可)
- フリーエリア:函館市電全線、函館バスの指定利用区域(pdfはこちら)
- 備考
- 一つの端末で最大8人分の購入・利用が可能(分配は不可のため、全員一緒に行動する必要がある)
- スクリーンショットでの利用は不可
- 一部店舗で乗車券の提示によるサービスあり。詳しくはこちら。
- 公式サイトなど
- 函館市公式サイト「お得な乗車券(函館市電)」
- WEBアプリ「DohNa!!」紹介ページ
- WEBアプリ「DohNa!!」購入・利用などトップページ
おすすめポイント
観光に便利な市電が乗り放題!
函館を観光するにあたってとても便利なのが函館市電。函館駅、赤レンガ倉庫や教会などがある十字街周辺、五稜郭、湯の川温泉といった主要な観光地を結んでいます。本数も日中は6~7分間隔と、観光にとっても便利です。
市電・函館バス共通乗車券では、そんな便利な函館市電が全線乗り放題になります。
函館山にも登れる!
函館に来たら絶対に見ておきたいのが函館山から眺める夜景。函館山に登る手段としてはロープウェイが有名ですが、往復1,800円と値段は少し高めです。
しかし、函館山に登る手段はロープウェイだけではありません。春~秋限定ではありますが、函館バスが運行している函館山登山バスがあります。
なんと市電・函館バス共通乗車券では、この登山バスが乗り放題です!片道30分と少し時間はかかってしまうものの、お得に函館山に登ることができます。
ロープウェイより安い値段で函館山に登ることができ、日中の街中観光にも使うことができるのです。
登山バスの詳細はこちら。
函館空港にも行くことが可能
函館に行く際に、函館空港を利用するという方も多いのではないでしょうか。
函館空港と函館市街の間には、
が運行されており、市電・函館バス共通乗車券では2の「函館バス」が運行する路線バスに乗ることができます。
シャトルバスに比べると本数が少ないのが難点ですが、うまく利用すれば空港から中心部へのアクセス費用を節約できます。
また、市電・函館バス共通乗車券はWEBアプリでどこでも購入可能なので、空港に着いてから戻ってくるまで、この乗車券1枚で過ごすことも可能。とても万能な乗車券なのです。
こんな人におすすめ
ここまでおすすめポイントを紹介してきましたが、利用の仕方によっては他の乗車券のほうがお得になる場合もあります。例えば、バスを利用する予定がないのであれば市電の1日乗車券(大人600円)を購入したほうがお得です。
ということで、市電・函館バス共通乗車券を利用するのがおすすめな場合について紹介していきます。
函館山登山バスを利用する人
まずは、おすすめポイントでも紹介した函館山登山バスに乗る予定がある人です。函館山登山バスは片道500円、往復1,000円ですが、日中の観光にも使えることを考えるとコスパはいいと思います。
函館山に登る予定がない人や、ロープウェイで登りたいという人は市電1日乗車券のほうがいいかもしれません。
函館山登山バスについてはこちらをご覧ください。
函館空港を利用する人で、時間に余裕がある人
おすすめポイントでも紹介したように、函館空港と函館駅を結ぶ「函館バス」運行の路線バスが利用できるので、空港利用者にはおすすめです。
ただし、市電・函館バス共通乗車券が利用できない「函館帝産バス」運行のシャトルバスに対して、「函館バス」運行の路線バスは本数が少なく時間も少しかかってしまうので、飛行機の時間に合った便がある場合や、時間に余裕がある場合に利用するのが良いでしょう。
市電・函館バス共通乗車券が利用できる、「函館バス」運行の路線バス時刻表はこちら(函館バス公式サイトへ)。
市内観光にバスも利用する予定の人
基本的に函館市内観光には市電が便利です。本数も多く、主な観光地を網羅しています。
しかし、中には五稜郭公園(駅から約700m)のように、市電の駅からやや離れている観光地も存在します。バスならそのような場所でもすぐ近くまで行ってくれるので、便利です。
市内観光にバスも活用しようと考えている人には、市電・函館バス共通乗車券がおすすめです。
注意点
おすすめポイントが多くある一方で、注意点もあります。
スマホ乗車券のみの販売
2023年3月31日をもって紙製の乗車券は販売終了となり、2023年4月1日からはスマホ乗車券のみの販売となりました。
通信可能なスマホやタブレットが必要になり、充電切れになると利用できなくなるので注意が必要です。
支払方法はVISA・Masterのみ
スマホ乗車券のみの販売に伴い、支払方法はクレジットカードのみになりました。
クレジットカードを持っていないと利用できないので注意が必要です。
まとめ
以上、市電・函館バス共通乗車券について基本情報やお得なポイント、注意点をまとめてきました。
市電・函館バス共通乗車券は、観光に便利な函館市電が乗り降り自由なだけでなく、函館山に登ることもでき、空港にもアクセス可能と、函館滞在中はこれ1枚でOKという超万能な乗車券です。
クレジットカードがないと利用できないなど不便な点もありますが、とてもお得な乗車券なので函館に行く際にはぜひ利用してみてください!
記事中で紹介した函館山登山バスについて詳しくはこちら。
函館山山頂の穴場スポットについてはこちら。
読んでくださってありがとうございました。