岩見沢から札幌まではJRの普通列車で40分程度。日中でも30分に1本は電車があるので、この間の移動はJRの普通列車、という方が多いのではないかと思います。
しかし、札幌へ往復するなら、実はたった40円をプラスするだけで特急列車に乗れてしまうんです。それを可能にするのが、JR北海道が発売しているお得なきっぷ「Sきっぷ」です。
この記事では、Sきっぷを中心に、岩見沢~札幌間の移動手段についてまとめていきます。
Sきっぷとは?
きっぷの概要
Sきっぷとは、JR北海道が発売しているお得なきっぷで、正式名称は「自由席往復割引きっぷ」です。その名の通り、往復で特急列車の自由席を利用できます。
- 発売箇所:主な駅の指定席券売機、みどりの窓口など
- 利用期間:通年(お盆・年末年始などでも利用可)
- 発売期間:通年
- 設定区間:札幌⇄岩見沢、美唄、砂川、旭川など
岩見沢~札幌間のSきっぷ
Sきっぷの岩見沢~札幌間の料金は、大人1,980円、子ども990円です。この値段がどうなのかは次の項目で説明します。
有効期間は6日間です。
その他Sきっぷについて詳しくはJR北海道公式サイトへ。
岩見沢~札幌間の料金比較
岩見沢~札幌間のJRの料金を、普通列車、特急列車(Sきっぷを利用しないとき・自由席)、Sきっぷで比較してみます。
普通列車 | 特急列車 | Sきっぷ | ||
大人 | 片道 | 970円 | 1,600円 | |
往復 | 1,940円 | 3,200円 | 1,980円 | |
子ども | 片道 | 480円 | 790円 | |
往復 | 960円 | 1,580円 | 990円 |
特急列車を普通運賃で利用するよりはSきっぷのほうが安いのは当たり前なのですが、ここで注目してほしいのが普通列車の往復運賃(太字)と、Sきっぷの運賃(赤字)です。
なんと、Sきっぷを購入すれば、普通列車利用に大人なら40円、子どもなら30円追加するだけで、特急列車を利用できてしまうのです。
Sきっぷ、とんでもないきっぷです…
所要時間・運行本数などまとめ
普通列車と特急列車の所要時間、運行本数などをまとめてみます。
所要時間 | 運行本数 | 座席 | ||
特急列車 | 25分~40分程度 | 朝夕:1時間に2本程度 日中:1時間に1本程度 | 二人掛けシート | |
普通列車 | 40分~45分程度 | 朝夕:1時間に3~4本程度 日中:1時間に2本程度 | ロングシート、二人掛けシート (ロングシートが多い) |
特急列車の所要時間には幅がありますが、ラッシュ時間帯を除けば基本は25分です。普通列車よりは15~20分ほど早く行けます。
運行本数は普通列車のほうが多いですが、特急列車も朝夕は1時間に2本程度は走っているので大差ないです。
座席は当然特急列車のほうが良いです。普通列車はクロスシート(2人掛けシート)の車両もあるにはあるのですが、ロングシートの車両のほうが多い気がします。
特に冬などは、ロングシートの車両にはデッキがないので駅に停まるたびに冷気が流れ込んできて寒い、ということが多々あるのですが、特急ならそのようなこともなく快適です。
Sきっぷ利用のデメリット
Sきっぷ利用のデメリットとしては、以下のようなものがあげられます。
往復で利用しなければならない
Sきっぷは「ゆき」と「かえり」がセットになったきっぷのため、必ず往復で利用する必要があります。そのため、行きはJRを利用し帰りはバスにする、などという使い方はできません。
きっぷを購入する手間がかかる
岩見沢までは交通系ICカードの利用に対応しているので、いつもKitacaなどで改札を入っている人が多いと思います。そのため、Sきっぷを購入するのが面倒に感じるかもしれません。
しかし、みどりの窓口に行かなくても券売機で気軽に購入できるので、それほど手間にはならないと思います。
列車によっては座れないかも
岩見沢は特急列車の始発駅ではないので、座れないことがあるかもしれません。
特に、網走方面から来る特急「オホーツク」や、稚内方面から来る特急「宗谷」などは、自由席が少ないので注意が必要です。
また、朝夕の通勤時間帯も案外乗客が多く、自由席の多い特急「ライラック」「カムイ」であっても、座れないことはないでしょうが相席になる可能性は高いです。
札幌→岩見沢では、札幌が始発駅なので座れる場合がほとんどですが、こちらも同様に特急「オホーツク」や「宗谷」などでは座れない可能性もあるので、これらは避けたほうが良いかもしれません。
安く行くなら高速バス
ここまではJRの話をしてきましたが、もっと安く済ませたいなら高速バスがおすすめです。
高速バスなら、岩見沢⇄札幌を片道970円、往復1,830円で行くことができます。さらに4枚、10枚、40枚つづりのお得な回数券もあります。
運行本数もラッシュ時は1時間に3~4本、日中でも1時間に2本ほどあり、使いやすいです。
所要時間は1時間ほどかかってしまいますが、岩見沢市内にバス停が多くあるので、駅から離れた場所に住んでいる人には使いやすそうです。
札幌市内でも大通周辺などにバス停があるので、そちらに用事がある人にはバスのほうが便利かもしれません。
高速バスの詳細は北海道中央バス公式サイトへ。
まとめ
ここまで、JRのSきっぷを中心に、岩見沢~札幌間の移動手段について見てきました。
まとめると、
- JR利用なら+40円で特急に乗れるSきっぷがおすすめ
- とにかく安く行きたいなら高速バスがおすすめ
という感じになります。
1回の往復につき40円という金額をどう捉えるかによりますが、所要時間や快適性などを考えると出しても良い金額のような気がします。いずれにせよ、Sきっぷがかなりお得であるということは間違いないでしょう。
とにかく安く済ませたいなら、JRよりも高速バスです。回数券を使えばかなり安くなりそうです。
目的に合わせて、上手に利用してみてください!
読んでくださってありがとうございました!