札幌~新千歳空港間の移動はJRが便利ですが、設備点検や大雪などでしばしば運休が発生します。夏ならバスに乗れば良いですが、大雪の際はバスも止まり、新千歳空港に人が滞留するという事態も起きています。
と思ったので、実際に札幌市内~新千歳空港間を徒歩で移動してみました。ただし地下鉄は大雪でも動くので利用しており、実際に歩いたのは福住駅~新千歳空港間です。
この記事では、その時の様子を時系列でまとめながら、詳細なルートや距離、歩く際の注意箇所などについても紹介していきます。旅行記として、また実際に歩く際のガイドとして(?)、読んでいただければと思います。
YouTubeでも旅の様子を紹介しています。ブログでは淡々と書いていきますが、YouTubeでは過酷な旅の様子が面白おかしく伝わるようにしているので、ぜひ両方見ていただけると嬉しいです。
なお、歩いたのは5月上旬の雪のない時期です。検証としてはJRやバスが運休になるような大雪の日にやらなければ意味がないかもしれませんが、まずは雪のない時期にということで歩きました。もしかしたら冬もやるかもしれません(そうなったら万全の装備で挑みますが)。
この記事の最終更新日は2026年5月29日です
1.徒歩ルート詳細・マップ
まずはルートの紹介です。大雪等でJRやバスが運休しても、地下鉄は基本動いているので行けるところまで地下鉄で向かいます。
新千歳空港に最も近い地下鉄の駅は東西線の大谷地駅・ひばりが丘駅(新千歳空港まで37.2km)ですが、ルートが少々分かりにくいので、その次に近い東豊線の福住駅から歩きます。Googleマップ上では新千歳空港まで37.8kmです。
福住駅からは、基本的に駅前の道(国道36号線)に沿って進みます。途中分岐はありますが数えるほどで、分かりやすいルートです。
なおGoogleマップのルート検索では、新千歳空港周辺の正確な最短ルートが出てきません。そのため、実際の距離は2kmほど短く36km程度だと思われます。動画では少し盛っていることになるわけですが、多めに見ていただけると助かります笑
正確なルートは以下の通りです。
YouTube動画内で紹介した場所や、注意が必要な箇所についてもまとめています。(マップのサイドバーを開くと場所の一覧を見たり、各スポットの表示/非表示を切り替えたりできます)
2.実際に歩いてみた
ここからは5月上旬、実際に歩いた時の記録です。
23:10 地下鉄で福住駅へ
夜11時の札幌駅からスタートです。

新千歳空港行の列車はすでに運行を終了している時間帯。

まずは地下鉄東豊線に乗り、終点の福住駅を目指します。

約15分で到着です。料金は250円。
23:41 福住駅から徒歩スタート
3番出口から外へ出ます。

あとは当面、駅前の国道36号線を歩いていくだけ。時刻は23時41分、徒歩旅のスタートです。

歩き出して5分ほどで、札幌ドームが見える広場に到着。

ここには公衆トイレがあります。福住駅で行きそこねた方はこちらを利用しましょう。
さて、ここまでは進行方向右側の歩道を歩いていましたが、ここで左側に横断。
左右どちらを歩くかは好みですが、私は基本左側を歩いています。右側はあまり確認していなかったので確実なことは言えませんが、少なくとも北広島付近で別の道に進んでしまうようなので、基本左側を歩くのが良いと思います(ただし千歳を過ぎてからは右側を歩かなければなりません。後述します)。


福住駅から8, 9kmは市街地が続くので温泉、カラオケ、ネットカフェ、飲食店など誘惑が多いです。ときどき空港行きのバス停も現れるので、つい乗りたくなってしまいます。

歩き始めて1時間半経ったところで現れた看板。千歳までは26kmとまだまだ遠いですが120kmの室蘭に比べれば近いです。そう言い聞かせて進みます。

1時15分、福住駅から6kmほどの場所にあるすき家で休憩です。5月上旬でしたが気温は5℃。豚汁で温まりました。
30分ほど滞在し、1時45分頃に再度出発です。
02:00 北広島市に突入
すき家を出て15分ほど歩き、午前2時に北広島市に突入です。

カントリーサインはクラーク博士。「Boys Be AMBITIOUS」の名言は北広島市で生まれたそうです。なおこのカントリーサインは市政30周年を記念して、2026年に新しいものに変わるそう。
北広島市に入ってもしばらくは街が続きますが、30分ほど歩くと市街地が途切れます。

この先には輪厚の集落がありますが、飲食店は少ないので食事はこの手前(北広島IC・三井アウトレットパーク付近まで)で済ませておくことをおすすめします。

夜に歩くとなかなか怖いです。この日は霧も出ていたのでなおさらでした。
ちなみに動画内で東尋坊のくだりを話していたのはこのあたりです。

20分ほど歩くと輪厚の街に到着します(上の写真、一応街の入り口です)。
時刻は3時。暗い中を恐る恐る歩いていると、明るく光るバス停が。

その名も希望ヶ丘。ここで30分ほど休憩させていただきました。
再出発してから20分ほど、輪厚の街も終わりを迎えようとするところで、右手に神社を発見。

札幌八幡宮です。立ち寄って旅の安全を祈願しようかと思いましたが、反対側に渡る馬力がなかったのでやめておきました。
神社を過ぎると右手にセブンイレブン、左手にローソンが現れます。

こちらは絶対に寄ることをおすすめします。というのも、ここから恵庭の市街地まで約6kmの区間、コンビニが途絶えるためです。お店などもありません。
時刻は午前4時。トイレと水分補給を済ませ出発です。夜も明けてきました。

このあたりまで来ると不穏な看板も増えだします。

ベーシックな「動物注意」から、

「鹿飛び出し注意」まで。熊でないだけマシです。

沿線にはゴルフ場くらいしかありません。
なおこの付近のゴルフ場で後日、クマが目撃された模様。恐ろしい…

一応途中に観光スポットはありますが、この頃にはもう寄る元気も失せています。ちなみにクラーク博士が例の言葉を残した場所だそうです。
05:00 恵庭市に突入
時刻は朝5時。

朝日が見え出したところで、恵庭市に突入です。

恵庭市に入ってもしばらくは何もない地帯が続きますが、20分ほど歩くと陸上自衛隊の島松駐屯地が登場。

ここまで来たら恵庭の市街地は目の前です。
【注意箇所①】恵庭市街入口
ここで1つ目の注意箇所です。
自衛隊を過ぎると次のような看板が出てきます。

ここで千歳は直進となっていますが、徒歩の場合は「恵庭市街」の指示に従って右折します。
直進すると恵庭市街を避けて迂回するような形になり、距離が長くなるためです。

交差点の名前は「北柏木町5」です。
05:30 恵庭市街を進む
交差点を右折して5分ほど進むと、セブンイレブンがあります。1時間半ぶりのコンビニです。

ここから先は恵庭市街に入るため、コンビニはもちろん飲食店も増えてきます。

地元のジェラート店や釜めし屋・ラーメン店などから、ガスト・はま寿司・ココスといったチェーン店まで、バラエティ豊富です。

が、さすがに5〜6時台は空いている店舗は少なめ。24時間営業の松屋、山岡家、ほぼ24時間営業のすき家くらいしか空いていませんでした。
足は限界に近づいていますが、牛丼は数時間前に食べたのでスルー。山岡家も匂いがつくのが嫌でスルーしました。

恵庭市街を過ぎると次の千歳まで空白地帯に入ります。
ただし、この空白地帯は北広島〜恵庭間よりは短いです。標識では8kmとなっていますが、コンビニがないのは4kmほど。加えて工場などは多く存在しているので、北広島~恵庭間に比べると安心感があります。

サッポロビールの工場もこの区間にあります。
07:11 千歳市に突入
サッポロビール工場を横目に10分ほどで、ついに千歳市に突入です。

カントリーサインには飛行機が。空港が近づいてきた感じがしますが、まだ10km以上残っており油断はできません。

カップラーメンが目立つ日清の工場などを見ながら30分ほど歩くと、千歳市街に入ります。
【注意箇所②】千歳市街入口
この千歳市街への入り口が第2の注意箇所です。
日清の工場を過ぎて5分ほどで次のような看板が出てきます。

またしても新千歳空港は直進となっていますが、左折して千歳駅方面に進んだほうが距離が短くなります。
こちらの交差点です。

07:30 千歳市街を進む
ここからは市街地なのでお店も増えます。そんな中まず目に入るのが、左手にあるSL。

キリンビールの工場だそうです。なぜSLがあるのかは謎ですが…

反対側には小さなショッピングモール。写真の焼肉きんぐのほか、十勝豚丼いっぴんやコメダ珈琲店などもあるので栄養補給にぴったりです。
私は少し進んだこちらのカフェで朝食に。


フォカッチャサンドだったかな。とても美味しかったです。おしゃれな店内で優雅なモーニングタイムを過ごせました。
さらに千歳市街を進み、9時に千歳駅に到着。

JRなら30分で着くところを10時間かけて来ています。やはり鉄道はすごいですね。
ちなみにこの先もまだ市街地が続きますが、なぜかコンビニは道沿いにないので買い物やトイレはここで済ませておくのがおすすめです。
【注意箇所③】横断必須の交差点
千歳駅から歩くこと15分、はるやまが見えてきます。
ここが第3の注意箇所。ここは必ず右に渡りましょう。
というのも、この次の交差点で左側の歩道が消失するためです。

そしてその交差点では反対側に渡ることができません。

私は知らずに左側を突進し、引き返す羽目になりました。
その距離、約400m。すでに30km近く歩いている中でのこの往復はかなり効きます。

というわけで、こちらの交差点で必ず渡っておきましょう。TAIYOの看板やコスモ石油、TOYOTAなども目印です。
09:30 新千歳空港へ
左側の歩道が消失した後は、空港を横目に見ながら進んでいきます。

なおここから新千歳空港まで4kmほどの間、休憩スポットは南千歳駅くらいしかありません。千歳市街を抜けるまでにラストスパートへの準備を整えておきましょう。
30分ほどで南千歳駅に到着です。

駅を過ぎると歩道橋が現れます。

続いて信号を渡り、

再び歩道橋を渡ります。

渡りきったところが最後の注意ポイントです。
【注意箇所④】歩道橋通過後はUターン
Googleマップでルート検索をすると、青色のようなルートが出てきます。
ただ一目瞭然ですが、赤色のルートで進んだほうが距離が短くなります。
ということで、歩道橋を下りたらUターンして進みます。


あとは新千歳空港の標識に従って進むだけです。

歩道もしっかり整備されています。

ここからさらに30分弱歩くのですが、普段見ることのない看板などもあって面白いです。


飛行機も見えます。


最後は滑走路の下をトンネルでくぐります。


トンネルを抜け、歩道に沿って左に曲がると…

ターミナルビルが見えます!

10:50 新千歳空港に到着
10時50分、ついに新千歳空港に到着です。

自転車置場もあり、自転車でも一応来られるようです。

ターミナルに入ります。

到着ロビーに着きます。出発ロビーは上の階です。

場所的にはターミナルの端、Peachのカウンター付近に着きます。そこからAIR DO、ANA、JAL、スカイマーク、ジェットスター、、と続いていくので、JALやジェットスターを使う場合はさらに歩く必要があります。
3.所要時間・歩数などまとめ
というわけで札幌駅を出てから11時間40分、福住駅を出てから11時間10分で到着しました。
歩数は4万5千歩。前日23時40分から歩きだしているので、おそらくもう少し多いです。

ただ、休み休みでも半日あれば歩ききることができそうです。この時の私は運動不足に睡眠不足という最悪なコンディションでしたがなんとかなりました。(もちろん足は限界です。)
ということで雪のない時期の検証は終わりですが、冒頭でも書いた通り、JRやバスが運休するような時にやらないと本当の検証にはならないなあ、と思ってはいます。が、そんなときに歩道の除雪をする余裕があるとは思えず(特に北広島~恵庭間)、実際やろうとすると遭難してもおかしくないレベルだと思います。もしやるなら万全の装備で挑む必要がありそうです。
とりあえず、今年の冬はJRが運休するような大雪が降らないことを願うばかりです。
ということで、マップを再掲してこの記事は終わりになります。読んでくださってありがとうございました!
YouTube動画はこちら。
動画内に出てきた深夜の東尋坊訪問記録はこちら。
その他、「交通費節約」という名目で普段から空港まで歩くことは結構やっているので興味があれば見ていただけると嬉しいです(歩く距離は常識の範囲内です)。


札幌から稚内・函館への日帰り旅行などもやっています(稚内駅でレンタサイクルを借りて4時間で宗谷岬往復など)。




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