稚内駅からレンタサイクルで宗谷岬へ 日本最北端を目指すサイクリング

利尻富士と日本海の画像旅行記

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2022年8月下旬、稚内駅でレンタサイクルを借り、宗谷岬・宗谷丘陵・白い道などを巡る旅に出ました。この記事はその前半、稚内駅から日本最北端・宗谷岬を目指す旅の記録です。

駅から岬までは約30㎞と少し距離はありますが、日本海や利尻富士の絶景を眺めながらの最高のサイクリングとなったのでおすすめです。

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稚内駅でレンタサイクルを借りる

今回の旅の拠点、稚内駅までは札幌駅から特急「宗谷」に乗車し約5時間10分。

かなりの長旅で、これから60㎞以上の道のりを走るというのに体力を奪われます。おまけに前日も札幌~豊富間を日帰りで往復し、サロベツ原野を自転車で1周(約40㎞)するという旅をしたばかり。

ちなみに豊富は稚内まで40分ほどの場所。札幌からは4時間半。ここで普通の人なら思うでしょう、「お前、なぜわざわざ札幌に戻った?」と。

答えは簡単、「宿泊費をケチったから」。稚内のホテルってとにかく高いんですよ…。特にこの夏のシーズンは。交通費に関しては「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」という、12,000円でJR北海道の全線(特急含む)乗り放題の神きっぷを使っているためいくら乗っても問題なし。

というわけで今日も今日とて日帰り稚内サイクリングです。

始めから話がそれましたが、12時40分に稚内駅に到着。駅構内にある観光案内所でレンタサイクルを借ります。

借りられる自転車は3種類、電動アシスト・電動クロスバイク・クロスバイクです。料金は電動はともに1日(3時間以上)3,000円、普通のクロスバイクは1日2,000円。

その他稚内駅レンタサイクルの詳細はこちらのパンフレット(稚内観光協会)を参照。

今回借りたのは電動クロスバイク。料金は3,000円とちょっとお高めですが、宗谷丘陵や白い道に行くなら電動は必須です。

もし宗谷岬まで単に往復するだけなら、平坦な道が続くので普通のクロスバイクで十分です。残念ながら平坦な道ではあまりアシストしてくれないのに加え、電動を借りるとバスより高くなってしまうので(バスは稚内駅~宗谷岬往復2,560円)。

連絡先や行先の記入など、手続きを終えていざ出発です。ヘルメットも無料で貸していただけました。

サイクリングルート

これから走るルートは次のような感じです。

稚内駅をスタートし、まずは日本海に沿って宗谷岬へ。そこから少し内陸の丘陵地帯(宗谷丘陵)に入り、白い道を通り海沿いの道へ出て、駅まで戻るというルートです。

総距離およそ65㎞。加えて17時までに自転車を返さなければならないため(現在時刻は12時50分)、あと4時間しかありません。

つまり平均時速16㎞ほどで走らなければならないというハードな旅ですが、果たして…

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日本最北端宗谷岬へ

というわけで12時50分、稚内駅を出発。

まずは国道40号線に沿って、稚内の市街地を抜けていきます。

信号待ちの度に写真を撮っていたのですが、稚内も街中は普通に都会。

「稚内」と聞くと「最北、何もない最果ての地」というイメージがあったのですが、お店も多く普通の町で、初めて来たときは驚きました。「どんだけ田舎だと思ってたんだ」という感じですが(笑)

洋服の青山、ダイソー、サツドラなどチェーン店が並びます。

日本最北端のマクドナルドも。隅に座っているドナルドは有名?です(左端のほうにいます。小さくてごめんなさい)。

マクドナルドを過ぎると国道40号と別れ、国道238号に入ります。

宗谷岬までは27㎞。ローマ字だけでなくロシア語表記があることも、ロシアが近い最北の地であることを思わせます。

駅から15分ほど走ると家々が少なくなり、日本海が見えてきます。

駅から30分、完全に海沿いに出て、目指す最北端が見えてきました。

まだかなり遠くに見えます。

少し進むと右手に稚内空港が登場。ANAの飛行機が動いていました。

後ろを振り返ると稚内駅周辺の建物群が遠く見えます。

拡大してみるとこんな感じ。真ん中の大きい建物(サフィールホテル)のあたりが稚内駅です。

かなり進んできた気もしますが、まだ駅からは10㎞ほどで、宗谷岬までは20㎞。先を急ぎます。

このあたりから道路も片側1車線に。

反対方向を振り返ると、美しい利尻富士の姿が。

先ほどの飛行機は離陸するのか、滑走路を移動中。

飛行機に乗っているとあまり感じないですが、滑走路って長いですね。10分くらいずっと滑走路沿いを走っていました。

ちなみに離陸のシーンも一応撮ったのですが…

小さいし電柱とかがごちゃごちゃしてて全く分からない…

一応利尻富士の真上あたりにいます。

空港を過ぎると右手にはミズナラの群落が。

厳しい自然条件の中でこのような大群落をなしているのはとても珍しいのだそう。

ずっと続いているミズナラ群落を見ながら、まっすぐの道を進みます。宗谷岬までは16㎞、ちょうど半分ほどです。

駅からここまで約50分。帰りは向かい風になるので、とにかく行きで時間を稼いでおきたいところ。

小さな風車なんかも出てきました。

駅から1時間、僕が駅を出発した30分後に出たバスに抜かれます。

ひそかに競争していたのですが、無念の敗北。

悔しい思いで振り返ると美しい利尻富士が。競争なんてどうでもよくなってくる絶景です。

富磯という小さな集落を抜け、さらに進みます。

小さな漁港もありました。

漁港を過ぎると残り10㎞。もう少しです。

今までは後ろに見えていた利尻富士も横に見えるようになり、絶景を眺めながらのサイクリング。

出発から1時間20分、ついに「宗谷」の文字が。

ただこれで「もう少しだ」と思ったら間違いなのです…

後から行く「白い道」のゴール地点も登場。

おそらく日本最北端の中学校、宗谷中学校。

宗谷の集落を抜けると残り5㎞。いや「宗谷」って言ってるのに5㎞もあるんかい…

と思っていると、「間宮林蔵 樺太出発の地」なる場所に到着。

間宮林蔵はここから樺太を目指したようです。写真では分からないと思いますが、この日は遠くにうっすらと見えていました。

道に戻って少し進むと、ついに「宗谷岬」の文字が。

今度は正真正銘の「岬」です。見えている先端が岬でしょう。もう少しです。

と、ここで左手を見ると小さな岩が。これは弁天島という島で、実は日本最北端は宗谷岬ではなくこの島なんだとか。

いや宗谷岬に着く前にそんなこと言うなよ…っていう感じですが、弁天島は人が渡ることはできないので、やっぱり宗谷岬が最北端です、うん。

またしても珊内(さんない)漁港という小さな漁港が。漁港の先に見えるのが宗谷岬。いよいよです。

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ついに到着!日本最北端!

14時30分、ついに宗谷岬に到着です。

稚内駅を出発してから約1時間40分。かなり飛ばしてきたつもりですが、やはり最北端は遠かった…

「日本最北端の地」の碑へ向かいます。多くの人で賑わっており、写真撮影待ちの列が。

皆さん思い思いのポーズで最北端に来た喜びを嚙み締めておられました。

が、僕はいかんせん時間がないので列に並ぶ余裕はなく、

横からさっと写真を撮って退散です。

最北端の地から眺める海。

ここからサハリンまではたったの40㎞ほどなんだとか。根室などに行っても感じますが、ロシアは近いです、本当に。

実際に真ん中あたりにうっすらと見えているのですが、伝わるでしょうか…

続いて日本最北端のお店へ。北緯45度31分22秒、日本最北端の地に立つお店です。

気温は27.6度。本州の猛暑日なんかに比べるとかなり涼しいのですが、自転車を漕いできたのもあって普通に暑いです。冷房の効いている場所に行きたい!

ということで、お店の奥にある「流氷館」へ。室温はなんとマイナス13度!

一瞬で汗が引きます。というより、気温差で心臓がやられそうな寒さです。入口にも書いてありますが、心臓弱い方は要注意。

流氷と動物のはく製が展示されています。はく製に交じってぬいぐるみも。かわいい…

それにしても寒すぎて、ものの1分で退出。外がちょうどいい暖かさに感じるくらいです。

と、超足早に10分ほどで日本最北端の地を満喫。

なんだか早くもゴールしたような気分ですが、旅はまだまだ折り返し地点。ここからは宗谷丘陵、白い道を通って稚内駅に戻ります。

長くなってきたので後編に続きます。

読んでくださってありがとうございました!

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