レンタサイクルで絶景の宗谷丘陵・白い道を楽しむサイクリング

白い道の画像旅行記

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2022年8月下旬、稚内駅でレンタサイクルを借り、宗谷岬・宗谷丘陵・白い道などを巡る旅に出ました。この記事はその後半、日本最北端・宗谷岬から宗谷丘陵に分け入り、白い道を通って稚内駅に戻る旅の記録です。

「丘陵」というだけあってアップダウンが激しく、なかなかしんどいサイクリングでしたが、日本とは思えないような絶景が広がり最高のサイクリングになりました。

前半(稚内駅→宗谷岬)はこちら。

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サイクリングルート

まずはルートのおさらいです。行きは稚内駅から海沿いをずっと走って宗谷岬まで来ましたが、帰りは少し内陸に入って宗谷丘陵を走り、白い道を抜けて海沿いの道に戻るというルートで行きます。その後は行きと同じ海沿いの道を引き返す、というルートです。

岬から駅までは約30㎞。ゆっくり行きたいところなのですが、この旅には時間制限があります。というのも、稚内駅でレンタサイクルを借りているわけですが、その返却期限が17時なのです。

行きは時間がないのでとにかくすっ飛ばし、13時前に稚内駅を出て14時30分頃に宗谷岬に到着。1時間40分ほどで30㎞を走破と奮闘し、このペースで行けば17時までに駅に戻れそうです。しかし、ここからはアップダウンが激しいため油断はできません。

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絶景の宗谷丘陵へ

現在時刻は14時40分。日本最北端の地を後にし、内陸へと入っていきます。

借りた電動クロスバイクが本領を発揮するときです。

早速目に飛び込んでくるのは赤と白が特徴的な宗谷岬灯台。

振り返るとこんな感じで、中央に日本最北端の碑が見えます。

遠くにはうっすらとサハリンが。見えるかなあ…写真の右端あたりが分かりやすいと思います。

祈りの塔。付近の海域で起きた大韓航空機撃墜事件の慰霊と世界平和を願う目的で作られたそうです。

ここは宗谷岬公園と呼ばれるエリアで、バスで来た人もこのあたりまではよく来ているように思います。

さあ本題はここから。白い道のスタート地点までは7.5㎞の文字が。

ちなみに宗谷丘陵フットパスコースというのもあるようで、今回のルートもこれに沿ったものになっています。丘陵地帯を抜け、白い道を通って海沿いの国道に出るまでのおよそ11㎞が宗谷丘陵フットパスのロングコースとなっており、歩いて景色や北海道遺産などを楽しもうというもののようです。

今回はそのルートを自転車で走り抜けます。自転車だけでなく、一応バイクや車でも走行可能です。

フットパスについて詳しくは公式サイトへ。

まずは先ほどから見えている、風車が特徴的な建物へ。

振り返るとこんな感じ。もうこれだけで日本とは思えない景色です。

この建物、なんなんだろうとずっと思っていましたがどうやらゲストハウスのようです。ゲストハウスと言っても、宿泊というよりはお食事処といった感じ。

今回は時間がないのでスルーです。

少し走るとシカたちの姿が。

ちょっと拡大。スマホのカメラではこれくらいが限界です…

さらに進んでいくと牧場が登場し、今度は牛たちの姿が。

広大な丘陵の中で放し飼いにされています。のどかで素晴らしい風景です。

途中何度か分かれ道がありますが、しっかりと看板が設置されているので迷う心配はなし。

ただ熊出没注意はちょっとビビりますね。まあどこで出てもおかしくないといえばそうなのですが、こうしっかりと書かれていると怖くなります。

結局クマには出会いませんでしたが、一か所曲がり角ででっかいハチに追いかけられてあれはかなりびびりました。まじで怖かった…

さて、話を戻してここからは宗谷丘陵の絶景の数々を…

本当に絶景続きです。青い海と緑の丘陵、そして丘陵の中でも草原や木々が生い茂っているエリアなど、様々な景色が重なって絶景を生み出しています。

ちなみに昔は一面が森林だったものの、山火事などによって牧草やササで覆われるようになったんだとか。山火事は良いとは言えないですが、結果としてこのような絶景を見られるようになったようです。丘陵全体が北海道遺産にも登録されているとのこと。

牧場の屋根が赤色になっているのも景色にアクセントを加えていてきれいです。

あまり写真に撮っていませんがアップダウンがかなり激しく、上ったり下ったりすることで景色が少しずつ変わり、走っていて飽きることもありません。

あ、飽きることはありませんが体力的にはけっこうきついです。電動自転車であってもかなり力を入れないと登れないくらい。下りはその分爽快ですし、上り切った後の絶景もまた素晴らしかったですが。

いやーこの美しさ、本当に言葉では言い表せない…

写真でも十分美しい景色だというのは伝わると思いますが、実際に見るのとはかなり違います。本当にここは一度行ってみてほしいです。

これまで宗谷岬には2, 3度来ているのにここに来ていなかったのは後悔…

岬から景色を眺めながら30分ほど走ると、今度は風車が登場。

これまでの絶景にさらに風車がアクセントとして加わり、また素晴らしい景色に。

これ、本当に「イギリス行ってきたわー」とか言って見せても通じるんじゃないかと思いますがどうでしょう笑

岬から40分ほど、かなり内陸まで来ました。遠くに宗谷岬とその周辺の牧場が見えています。さらに奥にはうっすらとサハリンも。

こんなに天気が良い稚内は初めてでうれしかったです。

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白い道に到着

さらに少し進むと、道が白くなってきました。「白い道」に到着です。

ご覧の通り、道路が真っ白になっています。その正体はホタテの貝殻。2011年に廃棄されるホタテの貝殻の有効活用と魅力創出を目的として作られたのだそう。

横を見ると宗谷丘陵の絶景。

前を見ると白い道と青い空。

この日は8月下旬の月曜日でしたが人も少なく、車2,3台に出会ったくらいでした。

西に大きく曲がって、今度は利尻富士が見えるように。

まるで浮かんでいるよう。

利尻富士がこんなにはっきりと見えたのも今回が初めて。

利尻富士と白い道。

これは後ろを振り返った写真かな。

最後は利尻富士に向かって降りていくような感じに。

いやー本当に絶景でした。宗谷丘陵も含め、何時間でもいたいです。今度は4時間かけてゆっくり歩いてもいいかも。

白い道、ならびにフットパスコースの終点に到着。

宗谷岬からは約50分。本当はもっと時間をかけたいところですが、自転車返却期限があるのでけっこう飛ばしてます。飛ばしてるというか、写真を撮って少し景色を楽しむ→いい景色だと言いながら全力で漕ぐ→止まって写真を撮るを繰り返していた感じです。

ちなみにこのコースは今回僕が回ったように、宗谷岬からスタートするのが推奨されています。

一応こちらからも入れることは入れるのですが、宗谷丘陵&白い道の絶景をより楽しむには岬からスタートする方が良いそうです。また、道が狭いので一方通行にしたいという意図もありそう。

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稚内駅へ爆走

ゴール地点からすぐに海沿いの国道に合流します。

ここからは行きも通った道をひたすら戻り、稚内駅を目指します。

時刻は15時40分。タイムリミットまではあと1時間20分しかないのですが…

稚内市街までは22㎞。遠い…

時間がないといいつつ日本最北端のコンビニ、セイコーマートとみいそ店で休憩。

というのも、宗谷丘陵&白い道は一応観光ルートだから自販機くらいどこかにあるかな、と思っていたら一切なかった(あんな自然いっぱいの場所だったら当然ですが)のでのどがカラカラに乾いていたのです。

宗谷丘陵&白い道へ行かれる方は宗谷岬で水分を入手しておくことをお勧めします。ついでにトイレも。丘陵に入ったら何もないと思っていいです。

さてお茶でエネルギーを回復し、ここからは一気に漕いでいきます。

目指す駅はこの写真の右端あたり。かなり遠いです。

振り返ると宗谷丘陵。ここから見ても美しい…

とか淡々と書いていますが、実はこの時かなり焦って必死に漕いでいます。セイコーマートを出てから15分ほど、写真を一切撮っていないくらいには笑

時刻は16時5分、あと15㎞。

メクマという珍しい地名を発見。北海道っぽいですよね。

正面には美しい利尻富士。

帰りは向かい風なのでしんどいのですが、この利尻富士のおかげで頑張れます。

16時15分、稚内空港まで戻ってきました。

またしても飛行機の離陸に遭遇。ここ1日3便くらいしかないはずなのですが、行きも帰りも出会うなんて素晴らしい運の良さ。

しかし稚内空港、利尻富士に向かって飛んでいくことになるんですね…一回乗ってみたいです。サロベツ原野の上も通り抜けていくはずですし、北の絶景が楽しめそう。

さらに少し進んで後ろを振り返ると、宗谷岬があんなに遠くに。かなり進んできました。

先ほどの地点からさらに20分ほど、稚内の市街地に戻ってきました。

ここまで来ればゴールも近い…と思うのですが、意外にここから15分くらいかかるという。稚内、意外と大きな町です。

初めて稚内に来た時には「洋服の青山あるんだ」なんてびっくりしたもの(さっきからど田舎扱いして稚内の人に失礼)。

町中を15分ほど進み、やっと稚内の駅に到着。

時刻は16時58分、超ギリギリで自転車を返却しました。間に合って良かったです。

人間追い詰められたらなんとかやるもんで…毎回「やばい、間に合わん→飛ばしまくる」というこのパターンで間に合わせてます笑

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最北端走破証明書をもらう&帰宅

「宗谷岬まで行った」と言うと最北端走破証明書なるものがもらえました。実は2年前にも同じようなことをやっているので、これで2枚目。

ついでに「宗谷丘陵と白い道も通って帰ってきた」とも言うと、「若い人は体力あるねえ」みたいな感じで返してくださいました。でも思ったほど驚かれなかったということは、けっこうやる人がいるということなのか…

気温は24度なのですが、全力で飛ばしてきたのでけっこう汗だくに。

おまけに稚内市街に近づくと小さな虫がまとわりついてきて気持ち悪かったです。温泉にでも入りたいところですが(何なら宿泊してゆっくりしたいところですが)…

はい、17時44分発の特急宗谷で札幌に戻ります。やっぱり稚内のホテル高いんですよ…割引使って1泊1万円は出せないって…

これにて日帰り宗谷岬&宗谷丘陵&白い道サイクリングの旅は終了です。読んでくださってありがとうございました。

ちなみにこの前日はサロベツ原野をサイクリングしています。当然(?)これも札幌から日帰り。何してるんでしょうね、僕。

良ければこちらも読んでいただけるとうれしいです。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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