2021年9月、多くの地域に緊急事態宣言が出されている状況ではあったが、所用で札幌から松山に行く必要ができたため、新千歳→成田→松山とジェットスターを乗り継いで行くことにした。その時の搭乗記。
乗り継ぎの日程は以下の通り。
新千歳14:35発→成田16:10着
~乗り継ぎ時間110分~
成田18:00発→松山19:45着
新千歳から成田へ
まずは新千歳14:35発の便で成田へ飛ぶ。
チケットは前日に購入したが、新千歳→松山で購入手数料、座席指定手数料などを含め14,000円ほどで購入できた。
平日昼間の新千歳空港は閑散、とまではいかないものの人は少なめ。
9月の平日、緊急事態宣言中ということでこんなものだろうか。
ジェットスターのカウンターは先ほどの場所からかなり右に進んだ場所にある。
春秋航空と並んでカウンターがあった。
今回は事前にスマホでチェックインを済ませていたので、そのまま保安検査場へと向かう。
何気にジェットスターに乗るのは今回が初めて。そのため手荷物がオーバーで引っかからないかをかなり気にしていたのだが、無事に通過しほっと一息。
飛行機まではバスで移動するので、ゲートは階段を降りたところにある。
時間ギリギリだと少しあせるかも。
ここでスマホに保存したモバイル搭乗券をかざし、ゲートを通過。
ここでも荷物に関しては特に何も言われず一安心。
バスはJALのものだった。
5分かかるかかからないかでバスを降り、タラップを上って飛行機に乗り込む。
どうやら僕の乗ったバスが最後だったようで、着席すると出発の案内が。
機内の様子。この写真では分からないと思うが、けっこう混んでいた。
窓側はほぼ埋まっており、通路側もちらほらと座っている感じ。
座席は14F、向かって右側の窓側。見ての通り翼の上。
僕はLCCでも座席指定をする派だが、今回は前日に予約したため翼の上しか空いておらず。それでも通路側よりはましということで、この席になった。
全員がそろったようで定刻より5分ほど早く動き出し、滑走路へ向かう。
翼の上といっても案外眺めは良い。また、離陸前には何やらテストをしているのが見られるなど、おもしろかった。
14時38分頃、成田空港に向けて離陸。
良い天気で太陽の光がまぶしい。
苫小牧~室蘭の海岸線。
ここからは太平洋に出る。
離陸しておよそ25分、操縦室からアナウンスが入る。
位置は三沢上空、あと6分ほどで花巻、15分ほどで仙台とのこと。LCCでは飛行経路などの案内がないため、場所を詳しく教えてくれるのはありがたい。
翼の左側あたりに湖が見える。さっき三沢と言っていたので、十和田湖だろうか。
機長さんの案内通りだと仙台上空、というあたりで前方に雲が見えてきた。
今日の関東は天気が悪く、雨が降っているらしい。景色が楽しめるのもここまでのようだ。
翼を境に雲がある場所とない場所がくっきりと別れた。
このような景色は翼の上だからこそかもしれない。
その後は完全に雲の上。次第に雲が厚くなっているような感じがする。
そして飛行機は成田への着陸態勢へ。離陸から45分ほど。
降下開始から15分ほどで、雲の中に突入。若干の揺れも始まった。
さらに10分ほど、暗い色の雲になってきた。
そして「ウィーン」という音とともにフラップが少しずつ出てくる。これが見られるのもこの席ならでは。
雲を抜けると地上は目と鼻の先。
ほどなくして成田空港に着陸。
成田空港を利用するのは初めてだったので景色に期待していたのだが、ほとんど見えず残念…
16時15分、駐機場に到着。
5分ほど遅いが、ほぼ定刻。次の便まではまだ1時間45分もあるので、多くの人が降りるのを待って最後のほうに降りる。
成田空港で乗り継ぎ
ここからは松山行きの便に乗り継ぎ。
乗り継ぎとはいっても、一度外に出て、また保安検査を受けて戻って来なければならない。ジェットスター同士の乗り継ぎであってもだ。
その手間や飛行機の遅延なども考慮してか、ジェットスター同士の推奨乗り継ぎ時間は120分以上となっている。今回はそれより10分短い110分だが、公式サイトで新千歳→松山と調べたらこの乗り継ぎが出てきたのだから大丈夫なのだろう。
というわけで、一旦出口を目指す。
まずは屋根の付いた通路を通りターミナルへ。
そして陸上競技場のトラックのような通路を通って到着ロビーへ向かう。
調べてみるとこのトラック、幅や色、素材など本物の陸上競技場と同じにしているらしい。予算が少なく、案内サインなどを設置できないというLCCターミナル特有の理由から生まれたんだとか。
通路からは貨物が置かれているのなども見えた。
この第三ターミナル、LCC向けということでかなり空港の裏側?的なところに作られているような気がする。
エスカレーターを登ったり降りたりしながら7, 8分ほど進むと、やっと到着ロビーに到着。
乗り継ぎで荷物を預けている場合はここで一度受け取って、また預けなおさなければならない。
面倒だが、こういうところで安くしているのだろうから文句は言えない。
さて出発ロビーに行くにはどうしたらと案内表示を見るが、どこにも「出発ロビー」の文字はない。
ジェットスターの拠点で乗り継ぎもある程度ありそうな成田空港であっても、乗り継ぎ客のことは全く考慮していないらしい。
だが右側を見ると、怪しそうな階段を発見。「SHOPPING&DINING」と書かれているが、とりあえず上がってみると…
まずはフードコートが。そして目の前の赤いトラックを進んでいくと、
カウンターらしきものが。
そして左を見ると保安検査場。間違いなさそう。
出発ロビーに到着。あっという間だ。
到着ロビーからは5分もかかっていない。また、飛行機を降りてからでも急げば10分ほどで保安検査場までたどり着けそうだ。
事前にオンラインチェックインをしておけば、推奨の120分と言わず40分ほどあれば乗り継ぎできるのかもしれない。もちろん遅延が起きたら終わりなので、完全に自己責任の世界ではある。
何はともあれ、出発の場所が分かったので一安心。これから次の飛行機まで1時間以上あるので、成田空港を探検してみる。
成田空港でのジェットスター同士の乗り継ぎについて、詳しくはこちら。
成田空港を探検
せっかくなので到着した人の気分を味わおうと思い、到着ロビーに逆戻り。
鉄道、バス、タクシーの案内に従って進んでみる。
自動ドアから出て、エスカレーターを登りトラックに沿ってまっすぐ進んでいく
進んでいくと突き当りに出るが、赤いトラックに沿って右に進む。
ちなみにここを左に行くと第3ターミナルの入口。ここからも出発ロビーに行くことはできる。
到着ロビーからは歩いて2, 3分なのでそれほど遠い訳ではないが、極力移動を少なくしたいという場合は先ほど紹介した階段を使って出発ロビーに行くのがおすすめ。
戻って右に行くと600mほどの長い連絡通路に出る。ここを10分ほど歩いて行くと第2ターミナルに到着。
しかしこの連絡通路、遠くて冷房などもないので相当暑い。この日は雨で気温が低かったようだが、それでも暑かった。まあ、北海道の湿度のない夏に慣れてしまったのもあるのかもしれないが…
国際線の出発ロビーは閑散としていた。
ちょっと見にくいが国際線の出発・到着案内。
欠航だらけかと思っていたら、案外運行しているものだ。この閑散具合を見ていると利用者はかなり少なそうではあるが…
うろうろしていると、「TOKYO2020」の文字が。パラリンピックの選手はここを通るようだ。
こんな感じで第2ターミナルをうろうろした後、第3ターミナルに戻る。
とはいえさすがに帰りもあの暑い長い通路を歩いて行くのは嫌なので、どうするかというと…
第2ターミナル⇄第3ターミナル間を運行している連絡バスを利用する。なんと無料。これはうれしい。
車内は冷房も効いていて快適。確か7分間隔とかで、利便性はそれなりに良いはずなのだが、乗客は自分一人。
なぜかと思っているとこの連絡バス、第2ターミナルから第3ターミナルまで10分ほどかかってしまうのだ。それなら歩いても同じくらいだし、なんならバスを待つ時間を入れれば歩いたほうが早い。そういうわけで多くの人が歩きを選択しているのだろう。
とはいってもとても快適に、楽に移動できるのでけっこうおすすめだ。
バスを降りてからは建物に入り、今度は青色のトラックに沿って出発ロビーに向かう。
もうお気づきの方も多いと思うが、トラックは到着が赤、出発が青と色分けされている。非常に分かりやすい。
チェックインカウンターまで戻ってきた。今回もオンラインチェックインを済ませているので、何もせず保安検査場へ向かう。
成田から松山へ
搭乗するのは18:00発の松山行き。
またしても青いトラックに沿って待合室へ進む。
通路からは多くの飛行機が見られた。
ちなみに反対側は到着ロビーに向かう道。到着した飛行機からそのまま待合室へ行ければすぐに乗り継げるのだが、LCCだから仕方ない。
3, 4分歩いて、待合室に到着。搭乗予定の松山行きも表示されている。
待合室はこんな感じ。ソファーが並んでいて、必要最低限という感じ。
一応ジェットスターのお土産ショップみたいなものはあったが、少し高かった気が。気のせいかもしれないが…
外を見ると、ジェットスターが大量にいた。
出発していくものも。
どうでもいいが、どうもジェットスターの銀色の機体は好きになれない…
17時45分頃に搭乗。座席は23F。今回は翼の上ではないのに、この様子では景色は絶望的。
乗客は案外多く、これまた窓側はほぼ埋まっていた。さすがLCCだけあって、若い世代が多かったように思う。
18時1分、成田空港を離陸。
出発予定が18:00だったので、新千歳に引き続きかなりの早発だった。
今回のフライトはずっと雲の上。これはこれできれいだが、やはり少し物足りない。
日も暮れてきた。写真では分かりにくいが、雲のすき間からオレンジ色の空が見えてきれいだった。
真っ暗になって19時20分、松山空港に着陸。予定では45分着だったので、20分以上の早着だった。
松山ではボーディングブリッジを通ってターミナルへ。そしてすぐに外へ出ることができた。成田空港とは雲泥の差だ。
感想
以上、新千歳から松山まで、ジェットスターを乗り継いでみた。感想としては、定刻通りについてしまうと成田での乗り継ぎ時間が長すぎると感じた。
さすがに遅延した時のことを考えると、乗り継ぎ時間をジェットスター推奨の120分より短くすることはためらわれるが、それでも長い。
ただ直前でも安く買えるのはやはり魅力的なので、時間がある人はジェットスターの乗り継ぎを選択肢に入れてみてはいかがだろうか。
ジェットスターの公式サイトはこちら。
ジェットスターの成田空港での乗り継ぎについて詳しくはこちら。
ちなみに余談だが、新千歳⇄松山間では2021年11月30日までアイベックスエアラインズによる直行便の運航が行われており、セール期間中で7日前までなら1万円前後で予約できたりする。
コロナ禍で利用者が少ないというのもあるかもしれないが、まだ搭乗まで時間がある方はそちらも確認してみても良いかもしれない。
アイベックスエアラインズで新千歳⇄松山間を移動した記録はこちら。
アイベックスエアラインズの公式サイトはこちら。
読んでくださってありがとうございました。