2021年9月、AIR DOひがし北海道フリーパスを使って札幌を起点に日帰り旅行を3回した。その3回目の旅行記。
札幌と旭川の中間にある砂川市を散策してから旭川に出て、特急オホーツクの前面展望を楽しみながら札幌に戻る。さらにその後、釧路へ足を延ばし釧路市街を散策する。
前回に引き続き1日で周るのは頭がおかしいようなルートだが、そのことを承知の上で敢行する。しっかり観光したい人、北海道の距離感が良く分かっていない道外の人などは参考にしないように…
1回目、2回目の旅行記はこちら。
早朝の札幌散歩
僕は朝が苦手だ。そのためいつもは列車の出発時刻ギリギリで列車に乗り込むが、今日はなんと時間に余裕がある。珍しく早起きした…
という訳ではなく、昨日眠れなかったので夜通し起きていただけだが。
後々眠くなって後悔することになるのだが、とりあえず今は時間があるので、朝の札幌市内を少し散策してみる。
道庁赤レンガ庁舎。まだ門が閉まっている。
大通公園。もうオリンピックマラソンから1か月以上たっているのに、この辺りはまだ立ち入り禁止が続いている。
テレビ塔。背景のうろこ雲がすごい。
さっぽろ創世スクエア。テレビ朝日系のHTBが入っており、同社のキャラクター「onちゃん」が覗いている。
onちゃんかわいい…
時計台。がっかり名所として有名だが、近くで見るとなかなか立派な建物だ。
ただ、立地が…
これが大通公園とか羊ヶ丘にあったらまた印象も違うのだろう。立地で損をしている。
札幌駅前通り。もう6時半なのに誰も歩いていない。地下を歩いているのか、それとも朝が遅いのか。
そもそも札幌の朝は遅いような気がする。地下鉄やJRの始発は6時だし。
札幌駅南口。北口に比べてきれいで都会的な感じがする。「札幌駅」と聞いて多くの人が思い浮かべるのはこちらだろう。
列車の出発まであと7分ほど。そろそろホームへ行こう。
公園都市砂川を散策
6時35分発の旭川行き始発特急、ライラック1号に乗車する。
座席は可動式枕はないものの新しめな感じ。
乗客は窓側が7割ほど埋まるくらい。ビジネスなどの需要がかなりあるのか、意外に埋まっていた。
今日の午前中の目標は、旭川9時47分発の特急オホーツクに乗車し前面展望を楽しむこと。この列車で旭川まで行くと8時に着いてしまうので、途中で時間つぶしをすることに。
途中下車する場所は砂川に決定。これまで降りたことがなく、この先も降りることがなさそうだったからだ。
ということで7時21分、砂川で途中下車。
改札できっぷを見せると、他の人は「ありがとうございます」なのに僕の時だけ「あ、ありがとうございます」と驚きのような「あ、」が付いた。
「ひがし北海道フリーパス」は普通道外からの観光客が使うものなので、みんな旭川、釧路、帯広などに行ってしまい、こんな朝早くに砂川などで降りる変人はめったにいないのだろう。駅員さんも初めて見たのかもしれない。
駅前には「公園都市 砂川」の文字が。砂川が公園都市というのは聞いたことがなかったが、散策にはぴったりだ。
とりあえずグーグルマップで見つけた大きめの公園、北光公園を目指してみる。
図書館や商工会議所などの案内表示。かなり年季が入っている。字体が古い。
駅から少し遠回りをしながら20分ほど、北光公園に到着。
現れたのは「砂川海洋センター」。
ん?砂川は内陸だぞ、と思って調べてみると、ここはただの体育館のよう。
そして道を渡った先にある池で、ヨットやカヌーができるそうだ。なるほどそれで海洋センターなのか、と納得した。
色あせて古さを感じさせる看板。
こっちも。もう少し今風にできないのだろうか。
そんなお金はないか…
公園の中は整備されていてきれい。
ここでカヌーやヨット、ボートなどが楽しめるようで
後ろには海洋センターの艇庫が。
まさか内陸の砂川でヨットやカヌーができるとは…来なかったら一生知らなかっただろう。
きれいに整備されていて眺めも良く、散歩にはぴったりだ。
帯広の公園にもあったが、なんで北海道の公園にはどこでも小さなステージがあるのだろうか…
どこでもと言っても帯広とここだけしか知らないけれど。
人もほとんどおらず、気持ちいい散策ができた。さすが「公園都市」を名乗るだけはある。
公園を出て、石狩川沿いに歩いて駅方面に戻る。
川の堤防上の道を歩いて行く。
特に何もない場所だが、なんとなく北海道らしさを感じる。本州なら山に囲まれていたり建物が見えたりするが、そういうものがあまりなく空が広く見えるからだろうか。
石狩川の河川敷は広く、サッカーコートやパークゴルフ場などが整備されており川の流れが見えない。
この先も見ることができなかった…
何か水が見えたと思ったら、ここは遊水池らしい。
この遊水池(おそらく奥に見えているところ)でも普段はヨットやカヌー、釣りなどが楽しめるらしい。砂川でこんなにマリンスポーツが楽しめるとは本当に驚きだ。
遊水池の逆側には砂川市役所。とてもきれいな建物だ。
そして砂川市立病院。やはり公共施設は新しくてきれい。
今は通勤時間帯ともあり、四方八方から多くの人がやってきていた。それにしても働く場所は市役所と病院しかないのでは、というような集まりようだった。
1時間ほどの散策を終え、砂川駅に戻る。
旭川へ
8時36分発の特急ライラック3号に乗車し、旭川を目指す。
列車は石狩川沿いの田園地帯を進み、40分ほどで旭川に到着。
旭川駅は北海道第二の都市にふさわしい、とても立派な駅だ。なんなら札幌駅と同等クラスかもしれない。
次の列車まで30分ほどあるので、駅周辺で時間をつぶす。
旭川駅の南口には「北彩都ガーデン」という名のきれいな庭園が整備されており、市民の憩いの場となっている。
列車までの時間つぶしにもぴったりだ。
ただ、こんな街中でもクマが目撃されているという。
札幌でも普通の住宅街に出たし、最近は何かと物騒だ…
鏡池という池もある。
少し北口にも出てみた。こちらはホテルなどが立ち並び、なかなか都会的な風景だ。
30分ほど時間をつぶし、札幌に戻る。
特急オホーツクの前面展望を楽しむ
乗車するのは9時47分発の特急オホーツク2号、札幌行き。今日はこの列車に乗るために旭川までやってきたと言っても過言ではない。
なぜこの列車にこだわるかというと…
自由席の一番前の座席から前面展望が楽しめるからだ。
この列車は札幌⇄網走間を走っているが、途中の遠軽で進行方向が変わるので、札幌→網走なら遠軽~網走間、網走→札幌なら遠軽~札幌間で前面展望を楽しむことができる(それ以外の区間では後面展望は楽しめるかも)。
だがこの席はかなり人気のようで、4日前に乗車した時にはずっと埋まっていた。この日も僕の後ろに並んでいた人がこの席を狙っていたようで、結局僕の2つ後ろの席から前を眺めていたようだが、何だか申し訳ない気持ちになった。
やはり前面展望はワクワクする。運転士になった気分だ。
ただ、目線の先が曇りガラスになっていて非常に見にくい。僕は身長が高いほうだが、それでも背伸びしなければ見えなかったので背が低い人はしんどいかもしれない。
なぜ曇りガラスになっているのだろうか…
深川から先は北海道らしい一直線の線路を眺めることができる。
ただこの辺りになってくると、後ろの人に譲ってあげたほうが良いだろうかとか色々考えてしまった。ちらっと後ろを見るとスマホをいじっているようだったのでそのまま居座ったが、少々居心地が悪かった。
札幌に近づくにつれ建物が増え、高層ビルも多くなる。
札幌駅進入時。信号が8個も設置されている。ホームごとにあるようだが、左側と右側で何が違うのだろうか。「ハ」と「中」とは…?
およそ1時間半の前面展望を楽しみ、11時19分札幌駅着。普段は見られない景色が見られるのは新鮮で楽しかった。
この後は所用を済ませ、この時間から釧路に足を延ばす。AIR DOひがし北海道フリーパスの期限は今日までなので、当然日帰り。ただの馬鹿でしかないが、お付き合いいただけるなら下の記事へ…
読んでくださってありがとうございました。