「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パスで行く道東の旅」2日目です。今日はまず釧路から根室まで花咲線に乗車し、その後本土最東端、納沙布岬を目指します。
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朝の釧路を散策
4時過ぎに目を覚ました。学校の日などは全く起きられないのに、旅行の時はスッと起きられる。学校は嫌なものと体が覚えているらしい。
朝風呂に入り、5時前にホテルを出る。夜も朝も温泉に浸かることができ、良いホテルだった。
今日は5時35分釧路発の快速「はなさき」根室行に乗車する。少々時間があるので、ホテル周辺を散策してみる。
左手前の建物が宿泊した「ホテルパコ釧路」で、釧路川沿いにある。時間があれば、釧路川沿いを朝ランなどしてもいいかもしれない。走った後は温泉で汗を流せる。今度はそうしたいと思う。
反対側に目を向けると幣舞橋がある。
空がだいぶ明るくなってきたが、川沿いの照明が雰囲気を出している。早起きはやはりいいものである。
反対側は太平洋への入り口だ。いや、河口なので出口というべきか。小さな船がたくさん停泊している。
朝の釧路川、幣舞橋の風景を楽しんだところで、駅へと向かう。
釧路の駅前通りはビルが立ち並び、思った以上に都会の風景である。北海道の都会は札幌だけ、あるいはせいぜい旭川と函館くらいまでだろうと思っていたが、北見や釧路など、なかなかに都会の町も多い。
5時25分、釧路駅に到着した。駅は大きいが、少々古さを感じる。
構内は広く、地下通路を通ってホームに向かう。乗車する根室行快速「はなさき」は3番線からの発車だ。
ディーゼルカー1両のワンマン列車である。こんな早朝に乗客などほとんどいないだろうと考えていたが、クロスシートの窓側は全て埋まっていた。旅行客らしい人が多い。HOKKAIDO LOVEパスを使っている人が多いのかもしれない。
ロングシートの座席は空いていたが、この路線を景色の見にくいロングシートで行くのはもったいない。というわけで、迷わず車両の後ろに陣取り、後面展望を楽しむことにする。
5時35分、釧路を出発する。釧路の街並みがどんどん遠ざかっていくのを眺める。このような景色は後面展望でしか楽しめない。
釧路の隣、東釧路を過ぎると、ここから厚岸まではノンストップで進む。早くも森の中のような場所を通り始める。
どこまでもまっすぐ続く線路、両側に広がる緑あふれる景色。何時間見ていても飽きが来ない。
時おり鹿の姿も見れる。列車が警笛を鳴らしながら速度を落とすのが合図だ。後面展望なら左右両側を見られるので、どっち側だと探す必要もない。
列車の後ろに陣取るときの注意点としては、ずっと独り占めするのではなく、もし誰かが来たらすぐに譲ることだ。また、ずっといたら本当は来たくても来れない人もいるかもしれないので、時々は客室に戻ったり左右どちらかに寄ったりすることも必要かもしれない。
進行方向右手に海が見えてくると、厚岸に到着する。
ここからが花咲線最初の絶景ポイント、別寒辺牛湿原だ。最初といっても、全線にわたって絶景が広がっていると言えばそうではあるが、特に、である。
厚岸を出てからしばらくの間、列車は別寒辺牛湿原の中を通る。ちなみにこの湿原、「べかんべうし」湿原と読む。北海道の地名は読むのが難しい。
両側に湿原の絶景が広がり、季節によってはハクチョウの姿を拝むこともできる。他にも様々な鳥や動物に出会えるらしい。飽きることのない絶景である。個人的に花咲線の中で最も好きな区間だ。
景色に見入りすぎていて、写真が少なかった。もっとも写真では伝えられないような絶景でもある。やはり実際に乗って確かめてもらいたい景色だ。
別寒辺牛湿原を過ぎると、また厚岸までのような森の風景に変化する。時おり牧場などもあり、牛たちが顔を出す。
別当賀を過ぎてしばらくすると、第2の絶景ポイントが現れる。落石岬である。
海に突き出した岬が、海に溶け込んでいくように感じる。断崖絶壁のはずであるが、木があまり生えていないからかなだらかな優しい感じもする。どこか日本離れしたような絶景である。
ここも写真が悪くて伝わりにくい。自身の技術と4年ほども使い続けているスマホの限界を感じる。申し訳ないが、ぜひとも実際に乗って自分の目で確かめてほしい絶景である。
最後に日本最東端の駅、東根室を過ぎると、列車は終着の根室に到着する。根室に近づくにつれ学生が増え、最後は立ち客も出ていた。東根室で降りた人が多かったように思う。
8時ちょうど、根室に到着である。およそ2時間半の列車旅だったが、本当にあっという間だった。花咲線は、これに乗るためだけに北海道に来ても良いというくらいおすすめな路線である。ぜひ実際に乗ってみていただきたい。
今回はここまでです。次回は根室駅から自転車で納沙布岬を目指します。
何度も言いますが、花咲線は本当におすすめなので、ぜひ機会があれば乗ってみてください!鉄道好きでなくても楽しめると思います。
読んでくださってありがとうございました!