札幌~留萌間の移動手段としては高速バスやJRがありますが、その中の北海道中央バスが運行する「高速るもい号」を利用して移動してみました。その時の乗車記です。
札幌駅前ターミナルから乗車
今回乗車するのは朝9時15分発の深川経由便です。高速るもい号には深川経由便と滝川経由便があり、ルートが少し違います。が、時間はあまり変わらず料金も同じなので、留萌まで行くならあまり気にする必要はありません。
札幌駅前ターミナルはかなり立派なバスターミナルで、道内各方面への高速バスの他、市内を走る路線バスも発着します。
札幌駅前ターミナルは2023年9月30日をもって閉鎖となり、現在は札幌駅周辺にバス停や乗車券売り場などが分散しています。詳しくは札幌市公式サイトへ。
乗車する高速るもい号は横断歩道を2つ渡った13番乗り場からの発車。しかしこの時すでに出発の2分前で、赤信号がかなりうっとうしかったです…
乗り場近くには中央バスの乗車券売り場があり、おそらくそこで往復乗車券などを買うこともできたのでしょうが、時間がなかったのでとにかくバスに飛び乗りました。
このバスは予約制ではないので、基本は運賃は降車時に支払います。そのため時間ぎりぎりに来ても飛び乗ることができたわけです。しかし往復乗車券を買うほうが当然安いので損した気分です。
まあ寝坊した自分が悪いのですが(笑)
車内の様子
高速るもい号は4列シート。3月末の平日でしたが、札幌駅出発時点で乗客は5,6名といったところでした。
リクライニング機能と、オーディオ機能のようなものが。果たして何か聞けるのかは謎です。
一応Wi-Fiも使えたように思います。ただ外の景色を眺めたり読書したりしていたのであまり利用しませんでした。
車窓など
札幌駅前を出発すると、次は大通の中央バス札幌ターミナルに向かいます。こちらは北海道中央バスのみが発着するバスターミナルです。
右手にテレビ塔を見ると、すぐ札幌ターミナルです。ここで3名ほどの乗車がありました。
札幌ターミナルを出ると、サッポロファクトリーを経由し豊平川を渡ります。
さらに菊水元町7条バス停を経由し、札幌ICから高速道路へ入ります。
高速に乗ってからは野幌、栗沢など高速道路上のバス停に細かく止まっていきます。一人だけ高速道路上のバス停から乗車し、深川で下車された人がいたので、札幌~留萌間の移動だけでなくそれ以外の区間の輸送も担っているということを実感しました。
だからこそ深川経由便と滝川経由便があり、それぞれへの需要を担っているのでしょう。
車窓左手には雪をかぶった山々がきれいに見えていました。
この景色が見られることは分かっていたのですが、なぜ右側に座ったのか…
基本的には札幌→留萌では左側、留萌→札幌では右側の席がおすすめです。
ちなみに高速るもい号は自由席なので席を変わるのも自由なわけですが、面倒だったのと高速道路上で立つのはまずいかということでやめておきました。
その後深川JCTを過ぎ、深川ICで一旦高速を降ります。
実は近年深川・留萌自動車道が留萌ICまで開通し、札幌から高速道路だけで留萌まで行けるようになったようですが、高速るもい号は深川市内への輸送も担っているため高速を降り、市内を経由します。
深川市内では3人ほどの下車がありました。
深川市街を抜けると、再び秩父別ICから高速に入ります。ちなみに秩父別は「ちっぷべつ」と読みます。北海道はやはり難しい地名が多いです。
深川留萌自動車道に入ってから少しの間は、JR留萌本線と並走していました。列車が来ないかなと少し期待しましたが、見ることはできず。
留萌本線は現在1日7往復しかなく、廃止の議論もなされているのでここを列車が通る風景が見られなくなる日も近いのかもしれません…
その後高速を留萌大和田ICで降り、進んでいくにつれてお店や住宅が増えてくると、留萌の町に入ります。
合同庁舎前で数人が下車。どうやら出張にも使われているようです。
その後も市街地を進み、ほぼ定刻で留萌ターミナルに到着。終点まで乗車したのは僕を入れて2人でした。
運賃を普通の路線バスのように、運賃箱に投入して下車します。
留萌ターミナルは小さなターミナルでしたが、待合室もありました。
ちなみに帰りは滝川経由便で帰ったのですが、乗客は留萌から5人程度、滝川から2人程度でした。
やはり滝川からの需要も一定程度あるようです。
感想
車内設備は特に問題なく、ほぼ定刻だったのでそれは良かったのですが、深川経由便についてはやはり深川市内で一度高速を降りるのがもどかしい感じがしました。(滝川経由便は滝川から留萌までずっと一般道だったのであまり感じなかったです)
そして高速道路上のバス停が多すぎる…
1名乗車があったので需要があるのは分かるのですが、もう少し少なくしてもいいのではないか、というくらい多く感じました。
高速道路上のバス停と深川市内をスルーすれば2, 30分は早くなるはずなので、札幌~留萌で利用する人にとっては「高速道路上のバス停や深川なんかいいから(利用者に失礼)早く留萌まで行ってくれ」という風に感じてしまうかもしれません。
しかし、高速道路上のバス停や深川利用者が一定数いたことを考えると、やはりこれらの経由は必要なのでしょう。また全体として乗車人数が少なかったので、多くのバス停を経由することで少しでも乗客を増やし、本数を維持していくという目的もあるのかもしれません。
実際、高速るもい号はコロナ禍においても減便を行っていないようで、減便している沿岸バスの高速はぼろ号とは対照的です。
やや時間がかかるのは気になるものの、本数を維持してくれていることを考えると、高速るもい号は利用しやすいありがたい存在なのかもしれません。
札幌~留萌を移動する際にはぜひ利用してみてください。
高速るもい号の公式サイトはこちら https://www.chuo-bus.co.jp/highway/?ope=det&n=13&o=1&t=194
読んでくださってありがとうございました。